2月_2がつ
「2月」とはグレゴリオ暦で年の第2の月のことです。日本の旧暦では2月を如月(きさらぎ、絹更月、衣更月と綴ることもあります)と呼び、一年の始まりとされています。また2月4日ごろに立春があり、春の始まりを告げる季節とも言われています。ですが、実際にはまだまだ寒さは厳しい時期です。
介護医療分野において、「2月」という用語が使用されることはあまり一般的ではありませんが、介護医療分野の介護施設では、以下のような行われるイベントがあります。これらのイベントで利用者やその家族、施設のスタッフが交流することで、質の良い生活を送れるようにすることを目的としています。
節分:節分は立春の前日に邪気払いをおこなう行事で、一般的には「鬼は外、福は内」と声を出しながら福豆(煎り大豆)を撒いて、年齢の数だけ(もしくは1つ多く)豆を食べます。地域によっては福を呼び込むために恵方巻を食べたり、豆ではなく落花生をまいたり、焼いたいわしの頭を柊の枝に刺して飾るところもあります。
バレンタインデー:バレンタインという名前は、3世紀のローマに実在したキリスト教の司祭に由来しています。ローマでは兵士たちが結婚することを禁じられていましたが、秘密裏に結婚式を執り行ったのがバレンタイン司祭です。その結果、彼は皇帝に2月14日に処刑されました。このことから、恋人たちのために尽力したバレンタインを偲ぶ日として、2月14日がバレンタインデーになったと一般的には言われています。
日本のバレンタインデーは、最初は女性が男性にチョコレートを贈る日として定着しましたが、最近では友達や家族、職場の人たちにチョコレートを渡すことも増えてきました。ですが高齢者の中には、バレンタインデーに馴染みがない方もいるので、イベントを行う際にはその由来や背景を簡単に説明すると、より興味を持ってもらいやすくなります。
歌舞伎の日:2月20日は歌舞伎の日です。歌舞伎は、日本の伝統的な舞台芸術で、特に演技、音楽、舞踏が特徴的です。その歌舞伎の創始者といわれる出雲阿国(いずものおくに)という女性が、江戸城内で徳川家康に初めて歌舞伎踊りを披露した日にちなんだ記念日です。歌舞伎の演目を実際に見た経験がある人は少ないかもしれませんが、歌舞伎から発生した言葉は日常生活でもひんぱんに使われています。たとえば「二枚目」は、歌舞伎で美男子や色男の役柄を指す言葉であり、「三枚目」はコミカルな人や少し間抜けなキャラクターの人を指す言葉です。また、得意なことを意味する「十八番」という言葉も歌舞伎から発生しました。歌舞伎の日にちなんだイベントでは、歌舞伎から発生した言葉などをクイズにして出題すると楽しい会になるかもしれません。
猫の日:猫の日は世界各国で制定されており、世界猫の日は8月8日ですが、日本では「ニャンニャンニャン」の語呂合わせで2月22日とされています。猫や犬などの動物には人を癒す力があるといわれ、アニマルセラピーは介護の現場でも活用されています。そのため、実際に触れ合うことができなくとも、猫の写真や絵を見るだけで心がなごむ人もいます。猫の日には猫をモチーフにした工作をしたり絵を描いたり、猫が出てくる歌を歌って楽しく交流を深めるのもよさそうですね。